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現代美術【げんだいびじゅつ】

「現代美術」という言葉は、二十世紀以降の美術を総称的に表すこともあれば、第二次世界大戦後の美術に対して用いられることもある。いずれにせよ、それ以前の芸術との決定的なちがいは、第一に、写実主義との決別、第二に、それまでの芸術が「現実」を美的に表現しようとするものであったのに対し、現代絵画においては、芸術家が「別の現実」を実体化しようとする点にある。

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現代美術の出発点 ―キュビスム

ピカソが1906-7年に描いた『アビニョンの娘たち』が現代美術の出発点とみなすのが有力な見方である。というのもこの作品が、写実主義との絶縁を明確に表明した最初の作品だったからである。造型の点でも人間の資格にもまったく新しい局面を開いたこの作品は、ジョルジュ・ブラックの共鳴を受けてキュビスムという芸術運動となっていく。キュビスムのねらいは、対象の単なる外見ではなく、球、円筒、円錐として理解することを通して、その堅固な実体を示すことであった。さらに自然の色彩を奪い、事物は絵画作品の中で色や形を失っても、記号化された手がかりさえあれば、鑑賞者の意識の中で現実としてよみがえることがわかったのである。こうしてキュビスムの方法は、二十世紀絵画の基礎となって、その後、多様な展開を見せることになる。

ドイツ表現主義 ―カンディンスキー

二十世紀初頭、ドイツで起こった表現主義運動の中で、フランスのキュビスムの影響を受けた画家の中にカンディンスキーがいる。カンディンスキーはピカソらを高く評価しつつも、精神的なものを描くために「外界」を模倣することを批判した。「自分の絵画をだめにしているものは対象である」として、抽象絵画の誕生を牽引したのである。

第一次世界大戦後 ―ダダ

第一次世界大戦は、文明の神話を打ち砕くものとして、ヨーロッパの知識人に深刻な影響を与えた。彼らは過去のあらゆる既成概念を否定することによってしか、人間の存在意義は見出すことができないと考えたのである。「ダダ」という名称は、辞書から無作為に採用されたもので、参加者たちの反理性、無秩序、反伝統の姿勢を象徴するものだった。彼らの作品は、既存の芸術の価値に挑戦するもので、デュシャンの有名な『泉』も、その中から生まれたのである。

シュルレアリスム

シュルレアリスムは、ダダの思想に共鳴しつつも、その破壊的なエネルギーを新たな創造に転じようとした。シュルレアリストたちが強い関心を示したのが、無意識、及び夢についてのフロイトの理論である。彼らは理性ではなく、無意識の不合理性によって、〈超現実〉に到達することを自らの課題とした。ダリの『記憶の持続』やマグリットの『ヴォイル』などに見られるように、人の観念と表現のあいだにばくぜんとあると考えられていた秩序の崩壊を、鑑賞者の意識に呼び起こそうとしたのである。

次世界大戦以降

第二次世界大戦勃発後まもなく、ヨーロッパの画家たちはアメリカにわたったことで、ヨーロッパが中心だった美術が、対戦を境にアメリカが牽引するものとなった。 ,抽象表現主義"

問題

写実主義の否定したこととは?

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