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自己開示【じこかいじ】

自己開示とは、自分自身に関係する様々な情報を他者に伝達することを言う。人間は誰しも自分自身のことをある程度は知っており、それを他者へ伝達する行動をとるのである。伝達の媒介としては、言語が主であり、その中に意図は含まれない。例えば、ある自分の情報を伝達することで、他者に対し自分が有利になるなどの意図が介在する場合、自己開示とは言わない。これは後述する自己呈示に当てはまる。しかし、実際伝達する本人の自己理解が少なかったり、正確でなかったりする場合や、逆に聞き手側の意図や偏見、その他様々な観念が存在することによって、誤認が発生する可能性も大いにある。したがって必ずしも一定の正確な情報の伝達がなされるわけではない。

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自己開示の長所

前述の通り、自己開示は主に情報の伝達のことを言うのであるが、正確だというわけではない。むしろ自分と他者とのコミュニケーションとしての重要性が高い。例えば対人関係において、誰の趣味が何であるか、ということに対して正確さは必要とされない。それよりも、聞き手側の視点としてはそれを伝えてくれた、つまり心を開いてくれたことによって親密さが増すのである。この親密さの向上こそが、自己開示の最大の長所とされる。さらに後述する、自己開示の返報性によって、対人関係の良い循環が加速するという面も存在する。

自己開示・自己呈示・自己顕示

自己開示、自己呈示、自己顕示、それぞれは非常によく似た単語であるが、その違いを示す。まず自己開示とは、上述の通り、「自分自身に関する情報を、意図なく伝達すること」である。次に自己呈示とは、同様に自分自身に関する情報を伝達することであるが、「糸をもって」という点が大きくことなる。これは、その情報を提示することで自分の状況を有利にしようとした意図のもとではたらくことが多く、自己開示とは大きく異なる。最後の自己顕示は、自分自身の情報を伝達することで「自分を目立たせる」ことである。意図がある点が自己呈示と似ているが、特に「目立たせる」ことを言う。

自己開示の返報性

自己開示の特徴として、返報性がある。これは例えば自分が他者から自己開示を受けた時、親密さの向上を感じるわけであるが、その向上に伴って自分もその人に自己開示をしようという意思がはたらくことである。つまり、心を開いてくれる人に対して、自分も心を開きやすくなり、親密さが増加してゆくことである。いわば当たり前に考えられることではあるが、他の情報伝達にはない心理的に重要な特徴である。

問題

自己開示とその返報性について述べよ。

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