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BOD【びーおーでぃー】

BODとは、生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand)の略称であり、最も一般的な水質指標の数値である。生物化学的酸素消費量とも呼ばれ、単位は mg/Lで表される。BODは特定の物質を示す値ではなく、水中の有機物などの量をその酸化分解のために微生物が必要とする酸素の量で表したもので、一般にBODの値が大きいほどその水質は悪いといえる。

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BODの測定物質と方法

BODでは水中のデンプンやタンパク質、脂質などの有機物や、硫化物、亜硫酸イオン、鉄(Ⅲ)などの還元性の無機物やアンモニアなど多種の物質を測定の対象としている。産業革命による水質汚濁に直面したイギリスにおいて発案されたBODは、第二次世界大戦後にアメリカから日本に導入され、現在では水質環境レベルの指標として環境基準や、排水の性状や水処理装置の性能を表すためにJIS規格に取り入れられている。BODでは一般的に採水した水を20℃で5日間、暗所で培養したときの酸素消費量を測定するが、現在では様々な目的に応じて多数の測定装置が市販されており、具体的測定器具や操作手順は規格によって様々だが、一定時間経過後の溶存酸素の変化を測定する公定法と、バイオセンサーの一種を使用して短時間で測定する簡易法が一般的な測定方法である。

BODの対象水域

BODは採水した水の中に含まれる微生物の活動による酸素消費を計測することで、一定時間外部から酸素供給がされない場合にどれくらいの溶存酸素が減少するかを指標化した数値であり、水質汚濁が自然浄化されていく経過をシミュレーションしたものであるといえる。BODの測定の対象となるのは主に河川水であり、湖沼においては河川より水の滞留時間が長いこと、海域においては塩化物イオンの影響から溶存酸素の測定が複雑化することを理由にBODは採用されていない。湖沼水や海水に対してはBODの代替指標としてCODが用いられる。

BODとCOD

CODは化学的酸素要求量( Chemical Oxygen Demand)の略称であり、BODと同じく水質汚濁の指標となる数値である。CODは湖沼や海域を対象水域とし、水中の被酸化性物質量を一定の条件下で酸化剤により酸化し、その際使用した酸化剤の量から酸化に必要な酸素量を求めて換算した数値であり、この数値が高いほど有機物量が多いといえる。BODもCODも同じ排水基準に用いられる酸素要求量を示した指標であるが、BODで示される酸素要求量が生物分解性有機物に由来するもののみであるに対し、CODの酸素要求量は有機物と無機物の双方のものであるという違いがあり、BODが測定に長い時間を要するのに対し、CODは最長2時間程度の短時間で測定が可能であるという違いがある。

問題

BODの環境基準について説明しなさい。

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